倉敷にて

先日、倉敷市民会館で行われた辻井 伸行さんのピアノソロコンサートに行ってきました。辻井さんのコンサートは、東京で聞いたチャイコフスキーのピアノ協奏曲以来約8年ぶりになります。曲目はシューベルトの即興曲4曲、スクリャービンのピアノソナタ、ショパンのバラード4曲でした。

先日見た反田 恭平さんの方がより情熱的で打鍵も鋭い印象を受けますが、辻井さんもまた奇をてらわない表現でスーッと自分の中に入ってきます。また高速の指さばき、特に弱音の部分の粒感は抜群で特にバラード4曲は素人目にも圧巻の演奏でした。アンコールの最後の「革命」は、もう自分からすると曲芸のようなスピード感なのですが、1音1音、0.0何秒の世界ですが、洗練されています。観客も曲が進むたびに、「あーやっぱり凄いピアニストだ」と実感しているのが、拍手と“ブラボー”から伝わってきました。大変満足して帰路につかせて頂きました。

関東にいないと超一流のクラシックコンサートは少ないと思っていましたが、高松や一歩足を延ばして岡山まで行くとこんなにも良い演奏に出会えるので、またレーダーを研ぎ澄ませておこうと思います。

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