上咽頭炎の治療法である「Bスポット療法」は、上咽頭の別名「鼻咽腔(びいんくう)」の頭文字である「B」をとって名付けられました。
また、Epipharyngeal(鼻咽腔、上咽頭) ・Abration(擦過)・ Therapy(治療)の頭文字をとって「EAT(イート)治療」と呼ばれることもあります。
上咽頭炎の治療法である「Bスポット療法」は、上咽頭の別名「鼻咽腔(びいんくう)」の頭文字である「B」をとって名付けられました。
また、Epipharyngeal(鼻咽腔、上咽頭) ・Abration(擦過)・ Therapy(治療)の頭文字をとって「EAT(イート)治療」と呼ばれることもあります。
方法
塩化亜鉛という薬剤をしみ込ませた綿棒を鼻と口から挿入し、上咽頭の炎症部分に塗りつける治療法です。口からの治療は、嘔吐反射が強い場合は取りやめ、鼻からの塗布のみ行います。
塩化亜鉛を塗りつける時間は数秒で、処置全体は1分程度で終えることができます。
ただ、治療後はヒリヒリとした痛みが生じることが多く、重度の慢性上咽頭炎の場合は出血することもあります。その後、1時間~半日程度は血が混ざった痰や鼻水が出る場合もありますが、自然と治まります。
効果
塩化亜鉛には患部の収縮効果や殺菌効果があるため、炎症の鎮静化に効果的です。
また、上咽頭への刺激はその近くにある視床下部という自律神経の中枢を通じて、全身の症状に影響を与えるといわれています。
通院回数
週に1~2回の頻度で通院いただくことをお勧めしています。
急性上咽頭炎などの軽い炎症の場合は2~3回の治療で症状が治まることがあります。
慢性上咽頭炎に対しては10回程度の治療が必要な場合があり、重度の炎症であれば20回程度継続するケースもあります。
適宜ファイバースコープによって上咽頭の状態を確認し、その後の治療計画についてご相談しながら進めていきます。
Bスポット療法ができる方
詳しくは、耳鼻咽喉科の医師にご相談ください。
監修:わたなべ耳鼻咽喉科院長 渡辺裕之