自律神経系の乱れによる症状
- 頭痛を伴う肩こり
- 片頭痛
- 体のだるさ、倦怠感
- 浮動性めまい(ふわふわと浮いているように感じるめまい)
- 下痢、便秘、腹痛
- 不眠や眠りが浅いことによる睡眠不足、過眠
このような症状の原因は上咽頭炎かもしれません。
上咽頭とはのどの部位のことで、呼吸をする際に空気の通り道となるため、空気中のホコリや細菌、ウイルスが付着して炎症を起こしやすいのです。
「のどにある上咽頭の炎症がなぜ鼻の症状の原因になるの?」と疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。実は、上咽頭は鼻の奥とのどが繋がる部分に位置しているため、後鼻漏や鼻づまり、鼻の痛みの原因となる場合があります。
ただ、上咽頭は内視鏡で確認しないと診察が難しく、見逃されやすいため、「薬を飲んでもなかなか改善しない」「長年原因不明の症状に悩んでいる」「風邪かアレルギーだと思うがなかなか治らない、繰り返しやすい」という場合、実は上咽頭炎であったというケースも報告されています。
また、上咽頭は自律神経系や免疫系に影響を与えるといわれています。そのため、上咽頭の炎症が以下のような症状や二次疾患に繋がる場合もあるといわれています。
全ての原因が上咽頭炎であるとは言い切れませんが、ここまででご紹介した中で気になる症状がある場合、耳鼻咽喉科への受診をおすすめいたします。
また、別のページでは上咽頭炎の詳細や、上咽頭炎に効果的とされる「Bスポット治療」についてご紹介いたしますので、ぜひご一読ください。
監修:わたなべ耳鼻咽喉科院長 渡辺裕之