好酸球性副鼻腔炎
好酸球性副鼻腔炎とは
急性副鼻腔炎は細菌が副鼻腔に繁殖し炎症を起こすことにより、鼻水、鼻づまりなどの症状が起こります。
また、その症状が3か月以上続く場合、慢性副鼻腔炎と言います。
そして、好酸球性副鼻腔炎の原因は未だ不明とされています。
体内にある「好酸球」という免疫細胞の一種が、鼻の粘膜に異常に集まることで、多様な症状が起こります。
主に複数の大きな鼻茸が出来てしまい、手術しても何度も繰り返す難治性の病気です。
症状は?
検査方法
好酸球性副鼻腔炎の治療法
近年保険適応となったデュピクセント(一般名:デュピルマブ)という注射による治療を当院では行っています。
好酸球副鼻腔炎に関係する物質の働きを抑えることができ、手術をしても再発するような、難治性の好酸球副鼻腔炎の症状を抑えることが期待できます。
デュピクセントは注射を月1~2回打つことになります。
新たに保険適用となったヌーカラ(一般名:メポリズマブ)という注射による治療も行っております。
好酸球そのものの量を減らすことで炎症を抑え、好酸球副鼻腔炎の症状を抑えることが期待できます。
ヌーカラは注射を4週間に1回の頻度で打つこととなります。
治療中・生活上注意すべき事
風邪をひいたり、別のウイルス感染がきっかけでより症状が悪化する可能性が高いので気を付けましょう。
また、好酸球性副鼻腔炎は長期間の治療が必要な病気のため、一時的に症状が治まったとしても指示された薬の服用は停止しないでください。ステロイド内服薬などは副作用もありますので、薬は必ず医師の指導にそって服用するようにしてください。