耳管機能不全
耳管の働き
耳管とは鼻の奥の方と鼓膜の奥の中耳という部位をつないでいる管で、大気と中耳の圧の調整を行っています。もともと耳管は閉じていますが、飲み込み(嚥下)を行うと、耳管は開放します。
山などの高いところに行くと耳が詰まるのですが、唾(つば)を飲み込むと耳の詰まりがすっきりとれた経験をしたことがあると思います。
これも耳管がひらき、外と中耳の圧が調節されたおかげなのです。
さて、元々閉じており、適時開く耳管ですが、
●開きっぱなしになる(耳管開放症)
●閉じっぱなしになる(耳管狭窄症)
の2つの状態があります。
厄介なことに、両者ともに耳の詰まった感じ、とか自分の声が反響する感じとか、同じような症状を来します。
以下に両方の病気の違いを簡単に書きます。