家族にいびきがうるさくて一緒に寝づらいと言われている
昼間異常なほど眠たく、仕事でミスをしてしまう
運転中に眠たくなり危なかった経験がある
上の3つの症状に加えて最近体重が増えてきている
大人の場合でも子供の場合でも、原因を大きく2つに分ける事ができます。
閉塞型とは鼻や口からのどの奥にかけての空気の通り道が狭くなった時にいびきや無呼吸が発生するものです。大多数は “閉塞型”です。 大人の場合はのどの奥が狭かったり、舌が寝ている間に落ち込んで空気の通り道が狭くなる事が多いです。特に肥満の方が多いです。 子供さんの場合は“アデノイド”や“扁桃腺”が大きく、空気の通り道が狭くなる事が多いです。小児の肥満も近年問題となっています。
脳の病気により、呼吸をするように指示する指示が入らなくなり無呼吸が発生するものです。
指先・呼吸のセンサーをつけ、血液中の酸素、呼吸の状態を測定します。 これにより睡眠時無呼吸症候群があるのか、あった場合軽症か重症かを調べる事ができます。 費用は3割負担で約2700円+診察代となります。
PSG検査は無呼吸の検査では最も精密な検査です。
脳波・筋電図・心電図・呼吸・血液中の酸素などを測定します。
始めから詳しく調べたい方、簡易SAS検査で軽症とも重症とも言えない結果が出た方にお勧めさせて頂いております。
従来であれば大きな病院に紹介させて頂き、1泊2日で入院しての検査をお願いしておりましたが、この度フルPSGの精密検査もご自宅で行っていただけるようになりました。
普段と同じ環境で眠ることができ、より普段通りのリラックスした状態で就寝いただけることや、いびき治療を検討される方の多数が忙しい働く世代であることから時間を節約いただくためにも導入いたしました。
費用面でも入院より安価であるメリットがあります。
自宅、入院での精密検査比較
睡眠時無呼吸症候群の時には体から酸素が減った状態になり、少ない酸素を全身にめぐらそうとして心臓や血管に負担がかかります。 時間がたつと、命にかかわる様々な症状が出る事があります。 また、子供さんの場合は特に発育障害が問題となってきます。睡眠が障害されて、睡眠中に分泌される成長ホルモンの分泌が不足するためといわれています。
標準体重を大きく上回っている場合には減量をお勧めしています。また、お薬を使って鼻の治療をしたり、寝る姿勢を横向きにしてもらいいびきや無呼吸が良くなる場合があります。
軽症の睡眠時無呼吸症候群の場合には、睡眠中に口にマウスピースを装着して下の顎を前に出す事により空気の通り道を広げる治療を行います。その場合、歯科(ないしは口腔外科)を紹介させて頂きます。
日本語では経鼻的持続陽圧呼吸療法といいます。重症の無呼吸症候群の方が行う治療で、寝ている間に持続的に圧を送り狭いところがふさがらない様にする治療です。
点鼻薬等を用いて鼻の治療を施行する事により、症状が抑えられるケースが多いと言われています。まず、外来で様子を見ていきます。
保存的治療では効果が無く、いびきや他の症状を繰り返す場合手術による治療を検討します。具体的には、“アデノイド切除術” “口蓋扁桃摘出術”という手術です。手術は全身麻酔で行う必要があります。乳幼児でも可能な手術で、大多数は手術により大きく改善する可能性があります。アデノイドや扁桃は年齢が進み身体が大きくなるにつれて小さくなる可能性がありますが、小児睡眠時無呼吸症候群は、放置すれば成長・発達に障害が出る可能性が高いため、早めに対処する為に手術を勧めさせていただく事もあります。