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子供と中耳炎よくある質問|高松市の耳鼻科|わたなべ耳鼻咽喉科

子供と中耳炎よくある質問

  • 子供と中耳炎よくある質問

Q1.子供は中耳炎を繰り返しやすいとよく聞くのですが。

はい、たしかに繰り返しやすいです。
以下の4つが原因として特に重要です。

①耳管(じかん)の問題
乳幼児や小児では、鼻と耳をつなぐ耳管は太くて短く水平であるため、お鼻やのどに炎症がある場合、 原因となる細菌やウイルスが耳管から耳の方に入りやすくなるので乳幼児のお子さんに発症が多くなるわけです。
②免疫の問題
小さい子供さんの場合まだ免疫が発達が十分ではないため、特に2歳以下のお子様は中耳炎にかかりやすくなります。また、免疫的な理由で授乳栄養でない場合は中耳炎にかかりやすいといわれています。ただし、免疫が発達し小学校低学年以降になると中耳炎にする可能性はさがります。
③集団保育
集団保育では、ウイルスや菌をうつしあう事により風邪をひきやすくなり、 結果として中耳炎にかかりやすくなります。
④受動喫煙

Q2.プールは行っても良いですか ?

状況によって異なります。急性中耳炎の場合、滲出性中耳炎の場合、鼓膜チューブ挿入術後のお子様の場合、に分けて説明します。

①急性中耳炎
急性中耳炎になったばかりの時には、体が冷えて抵抗力が弱り中耳炎が悪化する可能性がありますので一時的にお休みしましょう。 その後耳鼻科に受診し、中耳炎が良くなっていたらプールに入っても良いと許可を出します。
②滲出性中耳炎
特にプールはダメではありません。ただし、鼻が悪かったり体調が良くない場合には治りを遅くしてしまう可能性があるので、事前に耳鼻科を受診し相談して下さい。
③鼓膜チューブ挿入術後の場合
プールは禁止していません。ただし、耳栓をする事、飛び込みや潜水は極力控える事、に注意して下さい。

Q3.お風呂は入っても良いですか

禁止ではありません。
ただし、長風呂をして体が温まりすぎると耳が痛む可能性もありますので、長時間の入浴ではない方が良いです。
高熱があったり体調が悪い時には入浴を控えてください。

Q4. 保育園や幼稚園に行ってもよいですか?

中耳炎の程度によります。痛みが強かったり、耳だれがあったり、お熱がある時にはお休みした方がよいです。
また、抗生剤を医師の指示した回数服用する事が必要ですので、通園する場合にも適宜園でも服用して頂いた方が良いです

Q5. どういった時に中耳炎になっているかわかりません。

確かに耳の中は見えませんし、症状がほとんど出ない事もありますのでなかなか分かりませんよね。 急性中耳炎のところでも言いましたが、赤ちゃんや小さなお子様の場合、以下の場合が親などが急性中耳炎を見分けるポイントになります。

  • ①耳をやたらに触る
  • ②耳だれが出る
  • ③なかなか熱が下がらない
  • ④機嫌が悪い
  • ⑤理由がよくわからないのにグズグズする
  • ⑥夜泣きをする

滲出性中耳炎の場合は、聴こえが悪い事が唯一の症状ですので、なかなか分からないかもしれません。
しかし、急性中耳炎や滲出性中耳炎は風邪をひいた後になる事が多いです。
特に鼻が悪い状態が続くには耳のチェックも兼ねて耳鼻科に受診する事をお勧めします。

Q6. 滲出性中耳炎を繰り返しており、このまま聞こえが悪くならないか心配なのですが。

完全に治るまで適切に治療すれば難聴が残る事はありません。ただし、完全に治りきらない場合、鼓膜が中耳の壁に癒着したり(癒着性中耳炎といいます)、真珠腫中耳炎というなかなか治らない中耳炎になります。そうなると、なかなか聞こえが治らない事もあります。
また、中耳炎を繰り返し、耳の空気の空洞(乳突蜂巣〈にゅうとつほうそう〉といいます)が成長しなくても難聴が残る事があります。

Q7. 中耳炎は他人に移りますか?

中耳炎が移る事はありません。
しかし、中耳炎の原因となった風邪の症状がうつる事はあります。特に、集団保育の場合、風邪がうつったことにより中耳炎になる事が増えるので注意が必要です。

Q8. 夜、耳の痛みが強くなって来たらどうしたらよいですか?

痛み止め(カロナール)があれば服用させ、次の日に耳鼻科を受診してください。