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鼓膜チューブ挿入術|高松市の耳鼻科|わたなべ耳鼻咽喉科

鼓膜チューブ挿入術について

  • 鼓膜チューブ挿入術について

鼓膜チューブ挿入術

鼓膜チューブ挿入術はどんな時に必要か?

滲出性中耳炎の場合
治療しなかったり治療してもなかなか良くならない場合、中耳の中の液体はネバネバになってきて聴力の悪化が進むことがあります。
また、どんどん鼓膜が内側に引き込まれたり、後々真珠腫性中耳炎というやっかいな中耳炎になる可能性が出てきます。
お薬での治療や鼓膜切開でもなかなか治らない場合には鼓膜チューブという穴の開いたチューブを挿入する事があります。      
鼓膜チューブ挿入術の写真
急性中耳炎の場合
急性中耳炎を頻回に繰り返す時には、中耳炎が重症化して周りに炎症が及ぶのを避ける事、チューブを通して直接点耳薬などで治療できる事、などを目的に鼓膜チューブ挿入術を行います。      

鼓膜チューブを入れるメリットは?

  • 11. チューブの穴を通して膿や液体が外に排出され、中耳炎が重症にならなくさせます。

  • 22. 聞こえがいい状態を保てます。

  • 33. 滲出性中耳炎のために薬を服用し続けることが防げます。

注意する点は?

  • 1入浴の際には耳栓が必要になります。
    水泳はしても良いですが、飛び込み、潜水は極力避けるようにしてください。

  • 2チューブは数か月~2年程度で抜去しますが、抜去した後、まれに鼓膜穿孔(=鼓膜の穴)が残ることがあります。
    その場合鼓膜を閉じる手術が必要になる事があります。

  • 3チューブが自然に抜去されてしまう事があります。
    その後通常数日で鼓膜は自然に閉じますが、その後中耳炎が再発した場合再び鼓膜チューブ挿入が必要になる事があります。。

  • 4チューブの穴を通して耳垂れ(膿、液体)が出やすくなります。

どこで手術する?

成人の場合
事前に鼓膜を麻酔した後、当院の診察室で施術をします。      
お子様の場合
安全に手術する事が困難である場合には、全身麻酔で安全に手術する方がベターです。
その場合、手術可能な病院に紹介させて頂きます。
ただし、全身麻酔ができない状況があったり、外来でもできそうなお子様の場合は、当院で行う事も一緒に検討させて頂きます。     

方法

鼓膜麻酔
鼓膜は痛みを感じやすいので、鼓膜麻酔を行います。綿に麻酔液を浸したものを一定期間鼓膜の上に置き麻酔を行います。
また、”イオン麻酔器”という器具を使う事もあります。大体10~15分位です。       
鼓膜切開
鼓膜切開刀をというメスを用いて、鼓膜の前下の部分に鼓膜切開を行います。その後中耳にたまった液体や膿を吸引・除去します     
鼓膜チューブ挿入
その後、鼓膜チューブを鼓膜切開した穴から器具を使いながら挿入します。手術時間は状況により変化します。